英語ネイティブも間違う?CanとMayの意味の違いが一目瞭然!

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mayはcanよりも丁寧、というように理解している方も多いのではないでしょうか。ですが、この二つの単語には実はそれ以上の大きな違いが隠れています。

アメリカでは、子どもの頃お母さんに「Can I help you, Mom?」と言うと「そこはMayでしょ!」と注意された、なんてのはよくある話です。しっかり違いをつかんで正しく使えるようにしておきましょう。

1. 能力のcanと許可のmay

canは能力を表す言葉

canは、本来「能力」を表す言葉です。

You can eat everything on the table. あなたはこのテーブルの食べ物すべてを食べることができる(食べる能力を持っている)

この文章は、You(あなた)がこの机の上の食べ物すべてを食べ尽くす能力(食欲や強靭な胃袋など)を持っていることを表しています。

mayは許可を表す言葉

一方、mayは本来「許可」を表す言葉です。上の文章の、canをmayに置き換えて確認してみましょう。

You may eat everything on the table.あなたはこのテーブルの食べ物すべてを食べることができる(食べて良い)

この文章は、You(あなた)がすべて食べることができるかに関わらず、この机の上のものをどれでも食べることを許された人であることを表しています。

be able toとの置き換え

canのみbe able toと置き換えが可能で、以下の文章は上記のcan文章と全く同じ意味を持ちます。

You are able to eat everything on the table.あなたはこのテーブルの食べ物すべてを食べることができる(食べる能力を持っている)

mayは能力とは無関係なため、be able toと置き換えができません

2. Can I~?とMay I~?の違い

man looking

Can I~?は自分の能力を相手に尋ねている

能力のcan許可のmay、それぞれを使って相手に「〜してもいいですか?」と聞くと、どのような違いが出るか例文で確認してみましょう。学校の授業中に、先生に「お手洗いに行ってもいいですか?」と英語で聞くとしましょう。まず、canを使った会話例文を見てみましょう。

あなた:Can I go to the bathroom?

この文章は先生に「私にはお手洗いに行く能力がありますか?」と聞いていることになります。すると先生は、

先生:I don’t know. Can you?私にはわからないよ。あなたお手洗い行けるの?

と聞き返してきます。この先生の返答には「自分にお手洗いに行く能力があるかくらいは自分で判断できるでしょ?」という含みがあります。きっとあなたは歩いて一人でお手洗いに行くことはできるでしょうし、お手洗いの使い方も知っていますよね。相手に聞く必要のないことを聞いてしまっていることになります。

May I~?は相手の許可を求めている

では、mayを使って同じことを聞いてみましょう。

あなた:May I go to the bathroom?

この文章は先生に「私がお手洗いに行くことを許可してくれませんか?」と聞いていることになります。すると先生は、

先生:Yes, you may. / No, you may not.

と返答してきます。「授業の途中ですが、お手洗いに行くことを許してくれませんか?」と先生に尋ねているため、先生は「どうぞ行ってらっしゃい」もしくは「ダメです」という返答をすることができます。

自分主体のCan I~?と相手主体のMay I~?

例文から見て取れるように、Can I~?の質問文は、自分に能力があるかどうかを相手に尋ねていることになるため、「あなたの能力なんて知りませんよ」といった反応をされる場合があります。自分の能力に関して相手に意見を求めている点から質問文として成り立ちますが、主体はあくまで自分自身で、相手がそれを許可してくれるかどうかは問うていません。

一方、May I~?の質問文は、自分がしようとしていることに対して相手が許可をくれるかを尋ねているため、「〜してもいいですか?」と英語で聞くにはこちらの方が適切な文章になります。この文章の主体は相手にあり、たとえ自分にそれをする能力があったとしても、相手が許可しない限り行動に移すことはできません。

3. 違いをつかむための会話例文

「タバコ吸ってもいい?」

それでは他の会話例文もみて、違いをつかんでみましょう。まずは、相手に「タバコ吸ってもいい?」と聞く会話でチェックしてみます。

Can Iで尋ねた場合

A:Can I smoke a cigarette?私タバコ吸えますか?

B:Oh, I don’t know. Can you?え、わからない。あなたタバコ吸えるの?

自分にタバコを吸う能力があるかを相手に尋ねているため、相手はあなたが喫煙者であることを知らない限り、あなたがタバコを吸えるのか聞き返すことになります。

May Iで尋ねた場合

A:May I smoke a cigarette?私タバコ吸ってもいいですか?

B:Yes, you may.いいよ。

タバコを吸う許可をくれないかと相手に尋ねているため、相手はあなたが喫煙者かどうか確認する必要がありません。相手はあなたが喫煙者であることをくみ取って「吸っていいよ」「吸っちゃダメだよ」という許可を出しています。

「何時に行ってもいい?」

もう一つ、相手に「何時に家に行ってもいい?」と聞く会話でもチェックしてみましょう。

Can Iで尋ねた場合

A:What time can I come to your place tomorrow?私は明日何時にあなたの家に行けますか?

B:I don’t know about your schedule. What time can you come?あなたの予定知らないし。何時に来れるの?

自分が何時に相手の家に行く能力があるのか尋ねているため、相手はあなたのスケジュールを知っていない限り、あなたが何時に来ることが可能なのか聞き返すことになります。

May Iで尋ねた場合

A:What time may I come to your place tomorrow?私は明日何時にあなたの家に行ってもよろしいですか?

B:You may come here around 2pm.2時頃来ていいよ。

何時に家に行くことを許可してくれるのか相手に尋ねているため、相手はあなたのスケジュールを確認する必要がありません。相手主体の文章であるため、相手は自身の都合のいい時間を考えて「何時なら来ていいよ」という許可を出します。

4. 日常会話ではcanで全く問題なし

girl looking

口語ではCan I~?で間違っていない

ここまではcanとmayの厳密な違いをもとに解説していましたが、日常英会話(特に口語)では、相手に許可を求める場合にもCan I~?を使うことができます。

Can I~?は本来、自分に能力があるかを相手に尋ねているだけなのですが、話し言葉では「その状況において自分にそれができるかどうか」の判断を相手に委ねているという解釈ができます。

よって聞き手は、あなた(質問者)にその能力があるかどうかということだけでなく、その状況において、あなたにはそれができるのか、できる状態にあるのかどうかを客観的に判断することになります。

そのため、相手がYes, you canと答えた場合、客観的に「あなたにはそれができる」と判断していることになり、相手から見て「あなたはそれをしても大丈夫」という「許可」に限りなく近い返答をしていることになります。

ネイティブもCan I~?をよく使う

実際の日常英会話では、英語ネイティブでもMayとCanの違いを意識せずにCan I~?で相手に許可を求めることが非常に多いです。特にカジュアルシーンでは、canの方がより頻繁に使われていると言っていいかもしれません。

Canを使って子どもの頃お母さんや先生に注意された、という話はよく聞きますが、親や先生などの立場にある人が子どもにより正しい表現を教えるためにちょっと意地悪っぽく違いを教えている感じですね。

相手に許可を求めるCan I~?は、日常会話においてはもはや間違いとは言えないほど広く浸透しています

You can~も許可を与える文章として使える

もちろん許可を尋ねる質問文がcanではじまっていれば、許可を出す返答文もcanを使うことになります。そのため、You can~で相手に許可を出すことができます。この記事の一番最初に出てきたYou can/may eat everything on the tableという例文で考えてみましょう。

本来の意味に従えばこのcanの文章は、Youには「すべて食べる能力がある」ことを説明しているだけになります。ですが、英語の話し言葉では「すべて食べて良いよ」「どれでも食べていいよ」というYouに許可を与える文章としても受け取られます。

厳密に言えば、canで相手の許可を求めたり、相手に許可を出したりすることは完璧に正しいとは言えませんが、日常会話ではcanもmayもどちらも許可を求める・出すのに使える単語となっています。

5. 丁寧さで比較するcanとmay

May I~?の方が丁寧な質問文

mayとcanの違いの話になるとよくmayはcanより丁寧と言われますが、Can I~?とMay I~?で比較するとまさにその通りです。

ただし、canの丁寧語がmayというわけではなく、May I~?で質問すると文章の主体が相手の許可であることから、May I~?の方が相手を意識した聞き方になり、丁寧な表現として受け取れるということです。例文を使って比べてみましょう。

Can I help you?私にはあなたのお手伝いができますか

May I help you?私にあなたのお手伝いをさせてもらえませんか

どちらも「手伝いましょうか?」や「いらっしゃいませ」という日本語訳ができる正しい英文なのですが、Can I~?の文章では主体は質問者である一方、May I~?の文章では主体は質問された人になります。次の例文でも同様の違いが出ます。

Can I come inside?私は中に入れますか

May I come inside?私は中に入ってもいいですか

どちらも「入っていいですか?」という正しい英語ですが、相手の許可を求めているmayの文章の方が相手にとって丁寧に聞こえます。

canの敬語版のcould

ちなみに、canの過去形として知られているcouldですが、couldを使うとcanよりも丁寧な表現ができます。「メニュー見てもいいですか?」という例文で違いを確認してみましょう。

Can I take a look at the menu?

Could I take a look at the menu?

このように「メニュー見てもいいですか?」という文章をcanとcouldを使って言うと、couldの文章の方がより丁寧で、日本語だと敬語のような言葉になります。

Could I~?もCan I~?と同様、質問文の主体はあくまで質問者なので、May I~?のような相手主体のニュアンスは持ちませんが、Can I~?と比較するとより丁寧な英語になります。couldはビジネスシーンやオシャレなレストランなど、比較的フォーマルなシチュエーションで好んで使われる単語です。

また、相手に「〜してくれませんか?」と英語で丁寧に頼みたい時は、May you~?は意味不明なのでCould you~?を使います。以下の例文のようにpleaseを付け足すとより一層丁寧な文章になります。

Could you please open the window?窓を開けていただけますか?

6. 可能性を表すcanとmay

man in grass

canはmayよりも可能性が高い

canとmayはどちらも可能性を表すのにも使うことができます。例文で確認してみましょう。

It can happen tomorrow.

It may happen tomorrow.

どちらも「それは明日起こりうる」という意味の英文ですが、可能性の高さに違いがあり、canの文章の方がmayの文章よりも起こる可能性が高くなります。

「明日はすごい暑くなる」と言ってみる

canとmay以外にもmustやshould、couldやmightを使っていろんなレベルの可能性を表現することができます。例として「明日はすごい暑くなる」を英語でいろんなレベルで言って違いを確認してみましょう。

上から下に向かって可能性が下がっていきます。個人の感覚の違いもあるためそれぞれの可能性がどれくらいか数字にするのは難しいですが、mustで可能性100%、couldで可能性50%、mightで可能性20%といったところでしょうか。

It must be really hot tomorrow.間違いなく明日はすごく暑くなる。

It should be really hot tomorrow.

It can be really hot tomorrow.

It could be really hot tomorrow.

It may be really hot tomorrow.

It might be really hot tomorrow.ひょっとすると明日すごく暑くなるかもしれない。

おわりに

いかがでしたか?英語で「〜してもいいですか?」と聞きたい時、基本的にはCan I~?なんでも通じてしまって、英語圏で生活していてもmayとcanの本来の意味の違いを意識することはあまりないかもしれません。お恥ずかしい話ですが、筆者もアメリカに渡って最初の数年間、Can I~?とMay I~?の違いを意識せずに生活していました。

Can I~?とCould I~?だけに頼っていても日常英会話では何ら問題なくコミュニケーションできますが、ビジネスで英語を使う時、目上の人と英語で話す時、フォーマルなシーンで英語で話す時など、May I~?の意味、Can I~?との違いを理解して正しく使うことができると、相手にスマートな印象を与えることができます。

小さな違いと思わず一度しっかり理解しておくと、必ず英会話で役立つ場面があると思います。ぜひ参考にしてみてください。

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