「ごめんなさい」が重大な誤解を招く?英語で正しく謝るための6つの注意点

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「ごめんなさい」という言葉、日本で生活しているとよく使いますよね。特に社会人の方にとって「謝る」ということは日常茶飯事ではないでしょうか?

「ごめんなさい」「すみません」「申し訳ございません」

などなど、日本では様々なシーンで飛び交う謝罪の言葉ですが、英語での謝りすぎには実は注意が必要なのです。

1. 謝ることが嫌いなアメリカ人

謝るという行為に抵抗感を持つアメリカ人

「アメリカ人は謝らない」って、どこかで聞いた事ありませんか?これは概ね事実で、日本人と比較するとアメリカ人が謝ることは格段に少ないです。

ただ、何があっても謝罪しないというわけではなく、

アメリカ人は謝るという行為に対して抵抗がある。

というのが適切な表現でしょう。

では、一体この抵抗感はどこから来ているのか、一緒に紐解いていきましょう。

軽視できない外国人が謝らない背景の理解

英語の勉強をしていて「アメリカ人・外国人は謝らない」と言われても、「だから何?」と思うかもしれません。

ですが、実際に外国に住むことがこの先なかったとしても、英語を勉強し、英語でコミュニケーションをしていく上で、

外国人の謝罪に対する意識を理解することは、便利な英語フレーズを100コ覚えることと同じくらい大切なことである。

と言えます。

日常会話でもビジネス商談でも必要な理解

以下で詳しく説明しますが、アメリカ人が謝ることに対して抵抗感を感じるという背景には、文化的要素があります。

日本で生まれ育った人が外国人の「ごめんなさい」に隠された文化的背景を知らないでいると、たとえ英語が上手に話せても、相手の言葉に違和感を感じたり、ミスコミュニケーションを引き起こしてしまうことはよくあります。

日常英会話で自分が不快な思いをするだけで済めばいいですが、特にビジネスやお金などの大事な話を英語でしている時は、日本人感覚で謝ると重大な問題に発展することもあります

「ごめん」の理解でコミュニケーション能力が上がる

英語フレーズを100コ覚えることと同じくらい大切と言ったのは、外国人にとっての「ごめんなさい」の意味や文化的背景を理解することでミスコミュニケーションが防げるだけでなく、

様々な状況において自分が英語でどんな発言をすべきなのかが見えてくる。

からです。

よって、日米の謝ることへの意識の違いを理解しておくことは、英語力上達のための必須条件と言えるでしょう。英語での正しい謝罪の仕方と一緒に、外国人の「ごめんなさい」への理解を深めていきましょう。

「ごめんなさい」にまつわる海外あるある

筆者はアメリカ生活の最初の頃、アメリカ人にとっての「ごめんなさい」の意味を知らず、

Why don’t you just say sorry first!? まず最初に謝ったらどうなの!?

などと叫びたくなることが多々ありました(実際に何度か叫んでしまいました…笑)。

筆者のように実際に叫ばなくとも、海外経験された方であれば、そのような思いをしたことのある人も多いのではないでしょうか。

ですが、謝らないのはその人の性格の問題ではなくて、ちゃんとした理由があるのです。「なんで謝らないんだろう」「謝るのなら許すのになぁ」なんて気持ちになったことのある方も、この記事を読めば「なるほど!」と納得していただけるはずです。

2. 謝ることは責任をとる宣言

regret-female

謝ることで自分の立場が不利になることも

日本人のコミュニケーションでは、他人との対立を極力避けようと努力しますよね。

本心かどうかは別として、自らの非を認め、それを相手に伝える(謝る)ことで、人間関係がうまくいったり商談がうまく進んだり、なんてシーンも多々あるかと思います。

しかし、アメリカが訴訟社会であることも影響してか、アメリカ人にとっての「謝る」という行為は日本人の感覚とは大きく異なります。

ざっくり言うと、

「謝る」とは自己を否定し、自分が責任を負うという宣言である。

ということが言えます。よって、アメリカ社会では謝ることで自分に大きな責任が降りかかってくることもあります

「ごめん」よりも先に口から出る言葉とは?

例えば、あなたがルームメイト2人と一緒に、ある人の車を借りたとしましょう。

その車を使って日中はドライブを楽しみ、その晩にアパートの駐車場に車を置いて、次の日の朝、持ち主の元に返すといういい感じのプランです。しかし、朝起きると駐車場にとめていたはずの車がない!

そんな時、日本人のあなたなら何をまず考えますか?

おそらく「やばい!みんなで早く車見つけなきゃ!」みたいなことですよね。でも、アメリカ人が一番に口に出す言葉は「誰のせいなのこれ!」なのです。

まず責任の所在をはっきりさせるのが常識

上述した車のストーリーは筆者がアメリカで体験した実話なのですが、たとえ友人間であっても、

まず責任の所在をはっきりさせ、それから物事に取り掛かることがある常識である。

と言えます。このストーリーで言えば、誰のせいで車がなくなったかをはっきりさせてから車を探し始めるというのが、アメリカ人にとってはいたって普通の手順です。

日本人感覚で謝ったら後で大変なことに!?

結局この話、一時間経っても責任のなすりつけあい(日本人の感覚だとそうですが、アメリカ人にとっては必要な自己主張)は終わらず、車探しも始められず。

そんな状況に嫌気がさして、もし日本人感覚で「ごめんなさい。私がこの駐車場に置こうって言い出したからいけないの。そんなことより早く車を探しましょうよ!」と言ったらどうなるでしょう。

日本人的にはかっこいいし、車を見つけるには最善の策かもしれません。ですが、その発言がアメリカ人にとっては「車が見つからなかった場合の賠償金などは私が払います」という宣言にもなってしまいかねません。

日本人に馴染みのない ごめん=責任をとる

このようにアメリカ人は、謝る=自分の非を認める・自己否定する という感覚を強く持っている上に、

自分の非を認める=責任をとる という意識を強く持っている。

ということが特徴です。

こうした考え方は、日本人にはあまり馴染みのないアメリカ人の特徴の一つですね。

日本でも 謝る=自分の非を認める という感覚はありますが、謝ったからといって責任をとるのではなく、自分の非を認める=相手に誠意を見せる という意識の方が強いですよね。

謝らないことが世の中でうまくやっていくための術

日本人がアメリカなどの海外で暮らしたり、英語で外国人と話していると「なんでごめんなさいが言えないんだろう」と感じてしまうかもしれません。

ただしこれは、どちらが礼儀正しいかという話ではなく、日本人にとって「謝る」ことが他者との対立を避けながら世の中(日本社会)でうまくやっていくための術であるように、単に外国人にとっては「謝らない」ことが世の中(アメリカなどの外国社会)でうまくやっていくための術である、というだけのことなのです。

3. 謝る前に自分を正当化

justify

まず言い訳するのがミスした時の正しい対応

海外での生活や外国人とのコミュニケーションにおいて、謝罪を控えることと同等に大切なのは自己正当化です。

日本では、まず謝罪によって自分の非を認め、相手に誠意を伝え、多くを語らず行動で示すというのが、大多数が共感できるミスに対する「正しい対応」ではないでしょうか。

ですが、アメリカ社会においては、ミスや問題を起こしてしまった時、

なぜそのような事態となったか、自分の過失以外の要因を説明することがミスに対する一般的な対応である。

と頭に入れておきましょう。

日本の場合、自分がミスや問題を起こしてしまった時、どんな主張をしてもただの「言い訳」と思われてしまいますよね。謝る前の言い訳なんて怒られますし、「私は悪くない!」と必死に弁解している人を見ると、大人げないなんて思ってしまいます。ですが、英語でのコミュニケーションではその感覚を捨てましょう。

外的要因を見つけるための思考回路

自己正当化の思考回路を知るために、身近な例を一つ見てみましょう。例えば、遅刻してしまったら日本人は「遅くなってすみませんでした」とだけ言いますよね。

アメリカではそうは言わず(言ってもいいですが)、「寝ている間にiPhoneがアップデートされて、目覚ましがリセットされてて鳴りませんでした」のように、自分の過失ではなく外的要因をまず説明することがいたって普通です(決してウソをついているわけではありません)。

iPhoneを寝ている間にアップデートするように指示したのは自分自身なのですが、自分はアップデートによって目覚ましがリセットされることをアップルから知らされていないので、「遅刻の原因は私というよりiPhoneです」ということになります。

主張なしには理解してもらえない

自分の遅刻をiPhoneのせいにするなんて、日本人的感覚からすると「は?」と言いたくなってしまうかもしれません。

ですが、こうした謝罪以外の主張によって「私は時間通りに来たかったし、目覚ましがちゃんと鳴っていればもちろん時間通りに来ていたの。」という意思表示と状況説明ができるのです。

逆に、遅刻したのに日本風に「ごめんなさい」だけ伝えて黙っていれば、受け手は違和感を覚える可能性があります。日本みたいに「反省しているんだな」と受け取ってはくれず、「最初から時間通り来る気なかったのかな」などと受け取られてしまう場合もあるでしょう。

言い訳は全然カッコ悪くないのです

自己正当化なんて言い訳っぽくてかっこ悪いですが、海外、特にアメリカでは、聞き手がそうした自分を正当化する主張があって当たり前と思っています。

「これ言ったらかっこ悪いよね…」とか、「これ言ったら相手が悪い気するかな…」といった心配は、英語コミュニケーションにおいて必要ありません。

外国人、特にアメリカ人との英語コミュニケーションでは、謝ることよりも自己正当化(言い訳)を考えることを意識してみましょう。

このような日米の「謝罪」に対する意識の違いを理解しておくと、自己主張の大切さにも気付け、英語でのやり取りにおけるミスコミュニケーションや不快な思いをすることを減らせるでしょう。

4. I’m sorry の重み

weight

I’m sorry はごめんなさいよりずっと重たい

「謝る」ことへの日米の意識の違いは理解できたでしょうか?アメリカ人の「謝罪」に対する感覚は日本人の感覚と大きく異なりますが、日常生活で「ごめんなさい」「すみません」などの言葉を全く耳にしないわけではありません。

何か悪いことをしてしまった自覚があればアメリカ人も謝ることはありますし、あなたがアメリカ人に向かって「ごめんなさい」と謝罪しても問題ない場面もあります。

ただし、上述したように I’m sorry は日本語の「ごめんなさい」や「すみません」より重いため、日本人感覚で「謝る」という行為を安売りしているとどこかで必ず誤解が生まれます。上述したような英語での謝罪の言葉の重さを意識しながら使うと、より上手に英語で意思疎通ができるでしょう。

5. Excuse での謝り方

Excuse me と Pardon me

「ごめんなさい」や「すみません」という意味で Excuse me や Pardon me も英語の授業で聞いたことがあると思います。

日本語にすればこれらも「ごめんなさい」「すみません」となるのですが、謝罪の I’m sorry とは意味が違います。違いをつかんで正しく使い分けできようにしておきましょう。

アメリカでは Excuse me

Excuse me と同じ意味の英語として習う Pardon me ですが、筆者がアメリカで生活していてこれまで使ったのはたった数回です。

イギリスでは Pardon me もよく使われますが、アメリカでの日常英会話ではあまり使わなず、その代わりに Excuse me を多用します。Excuseは動詞で「許す」という意味で、

という形でよく使いますよね。

Excuse me と I’m sorry の違い

Excuse me には I’m sorry のような自分の非を認めるような意味合いはなく、謝罪というよりも相手に軽く許しを求める「すみません」や「失礼します」、「ちょっと」という日本語訳がしっくりくる英語です。

人と人の間を通る時や、レストランでウェイターを呼ぶ時、知らない人に話しかける時などが、最もわかりやすい Excuse me の使いどころです。

疑問形でもよく使う Excuse me

日常英会話では Excuse me を疑問形にして使うこともよくあります。疑問形と言っても、ここでは発音の語尾をあげるだけです。例えば、相手が言っていることが聞き取れなかった時、

と言うと、「もう一回言って?」という意味になります。

複数人で失礼する時の Excuse us

誰かと一緒に歩いていて人と人の間をすり抜けなくてはならない時などには、

のように us を使います。

Excuse me と同じく「すみません」「失礼します」という意味の英語ですが、自分一人で失礼するのか、誰かと一緒に複数人で失礼するのかで、me と us を使い分けましょう。

許されることが前提の Excuse me/us

少し意識して英語ネイティブの英会話を聞いてみると、Excuse me は相手が自分を Excuse する(許す)ことがほぼ確信できるシチュエーションで使われていることに気づくと思います。

自分の非を認めたり、何か悪いことをしてしまって相手に許しを求めたい時などは、Excuse me は不適切な英語になります。

「声をかければウェイターが来てくれる」「声をかければ道をあけてくれる」のように、相手が自分を許してくれることが当然と思われる場面で、決まり文句のようにして Excuse me/us を使います。

6. その他の謝り方

本当に「許して」と頼む forgive me

I’m sorry は自分の非を認めて責任をとる宣言でしたが、相手の許しを求めるには「許す」という意味の forgive を使います。例えば、浮気がバレて交際相手に「許してください」と頼みたい時は、

のように forgive を使って許しを求めることができます。

bad, mistake, apology で言う「ごめんなさい」

この他にも日常会話で使える英語の「ごめんなさい」「すみません」が3つあるのでチェックしておきましょう。

My bad は直訳すると「私の悪」ですが、自分が悪いことをしてしまったことを認めるのに使います。カジュアルな言葉で、日本語の「ごめん」にとても近い印象の英語です。

My mistake は直訳すると「私の過失」ですが、自分がミスを認めるのに使います。こちらもカジュアルシーンで使う「ごめん」に近い言葉です。

My apology は直訳すると「私の謝罪」ですが、上の二つと比較して硬い感じの「ごめんなさい」になります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?英語だと「ごめんなさい」って意外と奥が深いというか、文化的違いからくる日本語とは大きく異なったニュアンスが隠れていますよね。

こうした謝ることに対する日米の感覚の違いを理解することは、アメリカなど海外で実際に生活することがなかったとしても、英語でのコミュニケーションには欠かすことはできません。

外国人と話すときや英語で映画を観るときなど、I’m sorry に隠された意味を意識してみると、新たな気づきがあるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

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